白衣選びの視点 -デザイン

白衣選びの視点 -デザイン

毎日、長時間、身につけるものですから、着心地とならんで、やはり「見た目」も大事です。
かっこいい、かわいい、またはおしゃれな白衣や介護衣に身を包まれていると、モチベーションがあがりますし、チーム全体の士気も上がるでしょう。
そういう意味でデザインも白衣選びの視点として外せません。
また、ドクターが院内で持って歩くモノは意外と多くなります。
それらを効率的に収納するポケットの配置もデザインの問題になります。
 

1.ドクター用

コート型
外来担当の医師が身につけることが多いようです。
伝統的な丈の長いものに加え、やや丈が短く膝上あたりまでのものもあります。少し動きやすくなります。
昔はもっさりしたシルエットの白衣ばかりでしたが、最近はすっきりしたスリムなシルエットのデザインが多くなっており、
スタイリッシュに着こなせるようになっています。
がっしりした体つきの人は、やや大きめのサイズを選ぶとかっこよく、キレイに見えます。
色は伝統的なホワイトが主流です。
男女兼用の製品も多いのですが、女性ドクターは女性用にカッティング・縫製されたデザインのものを選ぶ方が、
着心地から言っても見た目から言っても間違いがありません。
回診の時などに医師が持ち運ぶ、ペン、メモ帳、聴診器、ペンライト、駆血ゴム、PHSなどを収納する胸ポケット、内ポケットや大きな脇ポケットを
そなえているものがあります。
タブレット端末が入るポケットを提供しているものまであります。
 
ケーシー型
上下セパレート型で、下はパンツ、トップスは腰くらいまでの丈で、前がしっかり閉じられ、袖は半袖、首元は
タートルネックのようになっているデザインが一般的です。
コート型よりもカラーバリエーションが豊富になっており、ホワイトに加え、薄いブルーやグリーンなどもよく使われます。
ブルーやグリーンには、緊張をリラックスさせる心理的効果があるとされ、患者を安心させるためにこれらの色を選ぶのも良いでしょう。
「白衣高血圧」も軽減されるかもしれません。
コート型と同様、すっきりしたスリムなシルエットのデザインが採用されることが多くなっています。
そのようなシルエットにする目的もあって、ストレッチ性にある繊維が用いられており、身体を動かしやすくなっています。
男女兼用の製品もありますが、これに関しても女性ドクターは女性用のものを選んだ方が良いでしょう。
コート型よりも動きやすいデザインなので、診察時以外の処置を行う際に身につける場合が多いようです。
外科系の医師、歯科医師などや、医師以外では男性看護師、臨床工学技士、作業療法士、理学療法士、マッサージ師、鍼灸師など
幅広い職種の人たちが着用します。
ケーシー型も機能的なポケットがそなわっているものが多くあります。
胸ポケット、脇ポケットに加え、肩のあたりの袖口近くにポケットをそなえるものもあります。
 
スクラブ
アメリカの医療ドラマ、『ER緊急救命室』などの影響もあって、1990年代頃から日本にも普及してきた新しいスタイルの白衣です。
呼び名が「ゴシゴシ洗える」=“scrub”という言葉に由来するもので、その名の通りタフな使用や繰り返しの洗濯に耐える耐久性が大きな特徴です。
素材は綿やポリエステルですが、形はTシャツのように頭からかぶるようにして着るタイプです。
半袖で、首元はVネックのようになっているのが主流です。着たり脱いだりがとても楽です。吸汗速乾性やストレッチ性を持たせたものもあります。
カラーバリエーションの豊富さはコート型、ケーシー型をはるかにしのぎます。
前掲の『ER』などを見れば一目瞭然ですが、ブルーやグリーン、レッド、オレンジなどたいへんカラフルで、
ほとんど原色に近いような濃い色のものもよく使われます。
さらに、花柄や動物、アニメーションのキャラクターなどのイラストを柄としてあしらったものもあります。
白衣を着た医師の前に出ることで緊張し、血圧が上がってしまう「白衣高血圧」が問題になることがありますが、
ポップなデザインのスクラブであればそれも軽減できるかもしれません。
また小児科に来る小さな子どもも、白衣の医師の前では緊張してしまったり、言葉が出なくなったり、あるいは泣き出してしまったりしてしまいがちです。
アンパンマンのスクラブを着たニコニコ顔の先生がいれば、そういうことも避けられるでしょう。
 
その他
ドクター用の「ジャケット」もあります。つまりスーツの上着のような形で色はホワイトとなっているものです。
これもやはり動きやすく、機能的なたくさんのポケットが配されているものが多くなっています。
ジャケットも基本的にはコート型と同じく診察時に着用することが多いようです。
「手術衣」にも触れておきましょう。動きやすければ問題なく、さほど機能も要求されないため、シンプルな筒型のデザインのものが主流です。
あまり余計なものが付いていない方が、むしろ手術室の滅菌環境には向いているでしょう。
丈がコート型白衣と同じくらい長いタイプ(ガウン)と、おしりが隠れる程度の丈の長さのタイプがあります。
別のところに書いたように、「補色残像効果」を軽減するために、色はやや濃いブルーやグリーンが主流です。


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